●2019年8月25日:即席ラーメン記念日
即席ラーメン記念日とはいつ?
意味や由来は?
あのチキンラーメンが誕生!
■はじめに
インスタントラーメン(カップめん、袋めん、生タイプ)は
年間約57億食生産され、
国内消費量は年に1人あたり45食というデータがあります。
平均すれば、
国内にいる人全員が8日に1回は
インスタントラーメンを食べる計算になりますね。
日本発祥のインスタントラーメンは国民食の域を超え、
今や年間約9300万食が世界の53か国に輸出されています。
●即席ラーメン記念日とは
1958(昭和33)年8月25日、
日清食品から世界初の即席ラーメンである
「チキンラーメン」が発売されたことにより、
日清食品がこの日を「即席ラーメン記念日」と制定しました。
「チキンラーメン」の生みの親は、
日清食品創業者の
安藤百福(1910〜2007)で、
●おいしいこと
●簡単に調理できる
●長い間保存できる
●手頃な価格
●衛生的で安全
の5つの条件を目標として、味付き即席中華めんの開発を進め、
油の熱でめんを乾かす「瞬間油熱乾燥法」の考案により、
製品化されることになりました。
この「瞬間油熱乾燥法」とは、
てんぷらは熱い油に入れると
水分が蒸発してころもにたくさん穴があくことから、
めんも揚げれば同様に穴があき、
今度は注いだお湯がめんを元の状態に戻すというアイデアでした。
●即席ラーメン記念日の意味と由来
この初代「チキンラーメン」は、
袋から出して丼にいれ熱湯をかけ、ふたをして密閉し、
そのまま3分待てば出来上がり、
めんに味がついているので、それがスープになって、すぐに食べられます。
発売当初は2分待つとされていたそうで、
いつから3分になったかは不明です。
昭和33年当時、85g入りで35円という値段ですが、
うどん1玉6円、国鉄初乗り10円、風呂屋16円、
そば35円、ガソリン1L38円、コーヒー60円に比べると、
そう安い価格とも言えませんね。
また、それまでは「中華そば」と呼ばれていましたが、
これ以降「ラーメン」が一般的な呼称となりました。
●即席ラーメン記念日のイベント
日清食品は毎年8月に恒例行事として、
北海道・千歳工場で「ラーメン記念日フェスタ」を開催、
工場見学やクイズ、ラーメンの手作りデモンストレーションなどで
子どもたちを楽しませています。
夏休み中でもあるので、各地で開催されるといいのですが。
●インスタントラーメンの進化
「チキンラーメン」が人気となり需要が増加したことで、
多くのメーカーが参入し、1961(昭和36)年には70社に達したそうで、
この時期がインスタントラーメンの第1期黄金時代でした。
しかし、これは粗製乱造も招き、
味や品質に対する注文も増えたことから、
東洋水産がスープ別添えへ転換、スープの味わいを深め、
具材を加える工夫もしやすくなったことで、これが爆発的な人気を呼びました。
これをきっかけとして、インスタントラーメンは新たな時代を迎え、
日清焼きそば、即席ワンタンメン、たぬきそばなどの新製品が次々に登場し、
1965(昭和40)年には360社が25億食を製造、
第2期黄金時代の到来となりましたが、
同時に価格競争、商品開発競争も激化しました。
高品質化がキーワードになる中で、
ガーリック味と乾燥ねぎの「サッポロ一番」、
ホタテ味ベースの「明星チャルメラ」がヒット商品となり、
次いで85gでは物足りないという若者に向け
100gの「エースコック駅前ラーメン」「出前一丁」と続き、
乾燥技術の進化はノンフライめんを登場させます。
やがて食生活の変化が訪れ、
インスタントラーメンの市場も飽和状態となりましたが、
その状況を打破したのが1971(昭和46)年に日清食品が発売した
「カップヌードル」でした。
発泡スチロール容器の味付けめん84g100円で、
これが若者を中心に爆発的に売れまくり、
2年後には14社が参入、ブランド数は27を数えました。
また、同時にハウス食品、カネボウフーズなど大手食品メーカーの新規参入や、
「日清焼きそばUFO」「マルちゃん天ぷらそば」(赤いきつね、緑のたぬきの前身)、
「どん兵衛」などの登場で
「カップめん」
というジャンルが確立されて今日に至っています。
●商標権、特許権争い
チキンラーメン発売当時の日本は、
知的財産権の概念が確立されておらず、
このため多くの模倣品が出回り、商標の争い(不正競争防止法違反)も絶えませんでした。
たしかに、チキンとラーメンという一般名詞の組み合わせが商標になるのか、
という見解もわかる気がします。
これと並行して製法の特許にも疑義が呈され、
数多くの裁判沙汰を経ましたが、業界の健全化を図ろうと和解を重ね、
安藤百福を理事長とした「日本ラーメン工業会」(後の日本即席食品工業協会)が設立されました。
■終わりに
NHKの朝ドラ「まんぷく」効果でチキンラーメンの売上高が、
15年ぶりに過去最高を記録したそうです。
次回作「なつぞら」は商品ではありませんが、
今度はアニメーター志望の若者が増えるのでしょうか。
出典:「気になる話題・おすすめ情報館」
(https://netwadai.com/blog/post-12318)
●2019年8月8日:「発酵食品の日」
8月8日は「発酵食品の日」!
8月8日は何の日かご存知ですか?
なんと8月8日は発酵食品の日です。
1994年に日本記念日協会にて制定された発酵食品の日、
「発酵の”ハ”と末広がりの”八”」で
「発酵食品の無限の可能性」を示す意味があるそうです。
●発酵食品とは?
発酵とは微生物の働きによって
物質が変化する作用のことを指し、
発酵を行う微生物のことを
「発酵菌」と呼びます。
この発酵菌が、発酵中に香り成分や新しい味わい、
栄養価を作り出してできたのが、発酵食品で、
チーズやヨーグルト、お味噌、醤油、お漬物、納豆など、
多種多様な発酵食品が世界中にあります。
また発酵菌には、
それぞれ食品を発酵させるために必要な酵素を持っているので、
発酵食品はおのずと多くの酵素を含む酵素食品ともなります。
●発酵食品の持つメリット
さて、発酵食品の日が8月8日と言う夏の暑い時期に決められたのには、
発酵食品の持つメリットが決め手になったんじゃないかと思えてなりません。
(1)まず、発酵させることで消化が良くなるというメリットがあります。
夏バテで食欲が落ちると
内臓も弱ってしまって消化する力が弱くなってしまうため、
消化しやすい発酵食品は、
夏バテ気味の体にはもってこいの食品と言えます。
発酵食品は、
酵素を始めとした微生物の働きにより、
ある程度消化されたような状態なので、
人間が消化するのに必要な消化酵素やエネルギーが少なく済むんです。
(2)次に、発酵食品は保存がきくというメリットがあります。
夏場はなにかと食品が傷みやすい時期ですが、たとえば日本では、漬け物や味噌といった発酵食品を長期保存が利く食材として重宝してきました。
これは、発酵によって発生した微生物が、腐敗を防ぎ、食べられる状態で食物を保つからなんですね。
いつでもすぐに食べられるというのは、お疲れ気味の夏場にはもってこいと言えるでしょう。
(3)そしてもう1つ、発酵によって食品自体の栄養価が高くなるということがあります。
食欲が落ちているこの時期、
少ない量でたくさんの栄養が摂れる発酵食品は
とてもありがたい存在です。
発酵により、
その食品には無かった
新しい栄養成分が生まれるからなんですが、
発酵させる微生物自体が、
乳酸菌のように腸の環境を整えたり、
納豆菌のように血流を良くするといった
プラスアルファの効果をもたらしてくれるんですね。
●発酵と酵素に関する豆知識を。
生の種子類は消化が悪いと言いますが、
これは生の状態では成長や代謝が活発にならないように、
自分の酵素の活動を抑制する物質が含まれているため、
生のまま食べると体内の消化酵素を減少させてしまうからなんです。
そこで発酵させることで、
酵素抑制物質を無くし、
植物の酵素活動を活発にすることで
消化の良い食べ物に変えていくんですよね。
代表例としては日本の納豆が挙げられます。
以上、豆知識でした。
出典:「酵素飲料おすすめランキング」
(http://酵素飲料おすすめ.biz/news/8%e6%9c%888%e6%97%a5%e3%81%af%e7%99%ba%e9%85%b5%e9%a3%9f%e5%93%81%e3%81%ae%e6%97%a5/)