★「22回の転勤人生」(2022年6月12日)

 

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青森県の「リンゴ園」        茨木県の「袋田の滝」

 

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静岡県の「うなぎ」  宮崎県の「高千穂峡」

〇 人生の幅が広がった転勤
私は34年間の航空自衛官人生で、北は青森県三沢市から南は宮崎県宮崎市まで22回の転勤をした。やや多いかもしれないが自衛官としてはよくあることだと思う。転勤は慣れない土地に行くことであり、子供の学校の転校などもあり大変なことであった。しかしそれらを補って余りあるメリットもあった。転勤した先でその土地の旅行案内の本を買い、休日に名所旧跡を巡り、行った場所には赤鉛筆で○をつけていった。これは達成感も感じられ楽しかった。
日本全国を官費で旅行して回ってるようなものだなとも思った。こんな話を転勤がない仕事をしている私の姉や弟に話すと「自衛官は全国いろんなところに行けて良いね」と羨ましがられたものである。日本全国、各地それぞれに良さがあった。これらはお金で買えないものであり、人生の幅が広がったと思う。

 

〇 各地それぞれの良さ
青森県三沢基地勤務の際は八甲田山の酸ヶ湯温泉、弘前のリンゴ。茨城県百里基地勤務の際はダイナミックな袋田の滝、アンコウ鍋。静岡県浜松基地勤務の際は、遠州灘を望む砂丘での大凧揚げ大会、浜名湖のウナギ。宮崎県宮崎地方連絡部勤務の際は、天孫降臨神話の高千穂峡、完熟マンゴー等々。各地それぞれに良さがあった。忘れられない思い出である。

 

〇 行くも涙、帰るも涙
22回の転勤では、都市部から地方への転勤や、その逆のこともあった。都市部ではショッピング、劇場での娯楽などたっぷり楽しめたので、地方へ転勤する際は寂しく思うこともあった。妻や子供も同じであった。
しかし心機一転、地方に行けば行ったで、豊かな自然や美味しい郷土料理、それに温かい人情との出会いがあった。そして何年か経ちまた都市部への転勤。今度は地方から離れる寂しさがあった。まさに「行くも涙、帰るも涙」であった。

 

〇 仕事に惚れ、女房に惚れ、土地に惚れよ
若い頃、先輩自衛官から「三惚れ」という言葉を教えてもらった。「仕事に惚れ、女房に惚れ、土地に惚れよ」これは至言であると思う。二番目は「敵」、訂正「相手」があるため実践は容易ではない。但し、三番目の「土地に惚れ」は常に心がけてきた。
転勤したそれぞれの土地に、それぞれの忘れられない思い出がある。自衛官人生は転勤人生であったが、豊かな転勤人生であったと感謝している。

 

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