●2019年3月〜4月:「お花見」

 

知っておきたいお花見の由来と歴史

 

 

日本人にとって、
桜はただの花ではない
特別な花です。

 

「お花見」とは、
どんな花でもいいというわけではなく、
桜でなくては意味がありません。

 

お花見は
日本人独自の風習として
海外にも知られていますが、
お花見はいつ、
どのような理由で始まったのでしょうか。

 

お花見の起源と歴史を調べてみました。

 

 

私たち日本人が持つ
桜への想いはどこから来るのでしょうか。

 

日本人の桜好き、古代日本の神が起源?

 

日本人はなぜ桜を愛するのでしょうか。
その歴史は
古代神話以前にまでさかのぼります。

 

八百万の神の中に、
山や田の神「サ」神が存在しました。

 

「クラ」とは神が鎮まる座を意味し、
サ神が
その根元に
鎮座したとされる木を

 

「サクラ」

 

と呼ぶようになったということです。

 

サ神を信仰する古代の農民は
桜の木に供え物をし、
豊作を祈り、
宴を行いました。

 

 

この行為は
遺伝子として連綿と受け継がれ、
日本人が
無条件で桜を好む理由の1つに
なったのではないかと考えられています。

 

呪術的行事から貴族の優雅な行事に
古代では
呪術的要素が強い
桜の木の下での宴が、
奈良時代には
花を楽しむための行事と変化しました。

 

「万葉集」には
桜を詠んだ歌が残されており、
当時の貴族が桜を好んでいたことがわかります。

 

平安時代になると
桜の人気はさらに高まりました。

 

「古今和歌集」の春の歌は
ほとんどが桜を歌っており、
「源氏物語」でも
宮中での華やかな宴の様子が記されています。

 

 

花といえば桜、
というイメージが定着したのも
この頃と考えられています。

 

武士も花見!
あらゆる階層に広まった鎌倉時代

 

鎌倉時代に入ると、
貴族の楽しみであった
桜の下の宴は
あらゆる階層に広まり、
武士や町人の間でも行われるようになりました。

 

京都の寺社や
山々に山桜が植えられたのも
この時代といわれています。

 

ソメイヨシノが誕生
明治以降全国に広まる

 

江戸時代、
お花見は
庶民の娯楽として定着し始めます。

 

江戸後期には
染井村(現在の東京都豊島区駒込)の植木屋が、
エドヒガンとオオシマサクラの交配種
「吉野桜」を作りました。

 

後に、
奈良・吉野山の山桜との混同を避けるため、
「ソメイヨシノ」と呼ばれるようになりました。

 

ソメイヨシノは
明治以降、
沿道や河川敷、
公園、学校などに植えられ、
全国に広まりました。

 

ソメイヨシノは、
今では
日本人のアイデンティティ
といってもよいほどの存在となっています。

 

一斉に花を咲かせ、
あっという間に散りゆく姿を惜しむように、
日本人は今年も桜の木の下で宴をするのです。

 

寿命が心配?
お花見よ永遠に!

 

 

ソメイヨシノは成長が早い分、
寿命も短いといわれています。

 

近年の環境汚染によるダメージから、
深刻な病気も発生しています。

 

種子ではなく、
人の手による接ぎ木で増やすことが
病気を広げるとの見方もあります。

 

現在お花見会場となっている
ソメイヨシノの並木道にも、
もしかすると
寿命が近づいているかもしれないのです。

 

 

山桜、八重桜、吉野桜、
桜の品種は数々ありますが、
やはりお花見は
ソメイヨシノの木の下でしたいものです。

 

お花見文化を
後世に伝えるためにできることは何か。

 

今年は
そんなことも考えながら
お花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

出典:「ぐるなび 」(https://r.gnavi.co.jp/sp/hanami/hanami_10.html)

 

 

 

 

 

 

●2019年3月27日:「さくらの日」

 

さくらの日、ご存じですか?

 

意味や由来について解説!

 

 

 

1992年に「日本さくらの会」が
3月27日と定めた記念日、
さくらの日というのをご存じでしょうか?

 

桜といえば、
古くから
日本人に親しまれてきた
春先の美しい花ですね。

 

特に、
3月27日は
ソメイヨシノの開花予想の真っ只中にあり、
満開も近く、
確かに日本中で桜が楽しめる日でもあります。

 

 

このさくらの日、
どのように決まったのでしょうか?

 

また、
その日の頃のさくらイベントなどは
どんなものがあるのでしょうか?

 

今回の記事では
さくらの日について、解説します!

 

 

さくらの日の意味や由来は?

 

さくらの日は冒頭に触れましたが、3月27日です。

 

日本に
古くから親しんだ桜を通じて
日本の自然や文化を
広く国民に親しんでもらうことを目的として
制定された記念日、なのですね。

 

 

特に制定された1992年前後では、
都市開発の活発化に伴い
自然が失われたり、
環境破壊が
問題となっていた時期でもありました。

 

3月27日に選ばれた理由は、
もちろん3月27日が
日本の桜の代表種である
ソメイヨシノの開花時期
であることもありますが、
それだけではありません。

 

実は、
2つの選定理由があるのです。

 

語呂合わせ

 

3×9=(さ・く)
の語呂合わせで、
その積である27日を日付に選び、
27日のうち桜の、
特にソメイヨシノの
開花時期に当たるのは
3月27日であることから、
という選定されたという理由が一つ目です。

 

わかりやすいといえばわかりやすいですね!

 

七十二候

 

もう一つの理由が、
「七十二候」です。

 

七十二候とは、
一年を七十二の季節に分けて
名前をつけたものです。

 

二十四節気は春分や秋分、
立夏や立冬のように有名ですが、
それをさらに三分割することで、
季節を七十二に分けたのです。

 

そして、
七十二候で言うと、
3月27日頃は
ちょうど「桜始開」という、
春分を3つに分けた、
桜が咲き始める頃を表す時期なのです。

 

こうして、
3月27日がさくらの日に
選ばれたというわけなのです。

 

参考

 

次にご紹介する動画は
5年ほど前のもので、
さくらの日について解説しています。

 

1分過ぎから
さくらにちなんだ小ネタを紹介しています!

 

https://youtu.be/qDtQNOFaGRY

 

<3月27日は「さくらの日」>

 

 

さくらの日は
比較的新しい記念日。
これから浸透していくのを楽しもう

 

今回の記事では、
さくらの日についてご紹介しました。

 

3月27日の選定理由が2つあるなど、
新しい発見がありますね。

 

 

さくらの日は、
今から25年程度前に
制定された日であり、

 

国民へ日本の風土や文化について
親しんでもらうことを目的に制定されたものの、

 

前後にエイプリルフールや
ホワイトデーなどが重なって
なかなか広まっていない
印象がありますよね。

 

お花見は
国民の関心事ですが、
さくらの日は
あまり話題にならないのは、
少し寂しい気もしますね。

 

当記事を
ご覧いただいた読者の方は、

 

是非さくらの日をきっかけに
お花見を楽しみ、

 

花を愛でる
日本の文化について
思いを馳せてみては
いかがでしょうか。

 

出典:「のびの気になるアレコレ」(http://7456nk.com/archives/1601.html)

 

 

 

 

 

 

●2019年3月21日:「春分の日」

 

春分の日、2019年はいつ?

 

食べ物は何を食べるの?

 

 

 

春分の日について!

 

春分の日と言うと、

 

「国民の休日」

 

という認識を持っている方は
多いのではないでしょうか。

 

または、
春分の日を挟んだ
前後数日を
先祖供養をする
「お彼岸」として、
墓参りを欠かさない方も
いらっしゃると思います。

 

もしくは
「昼と夜の長さが同じ」
と覚えている場合もあるのではないでしょうか。

 

しかしこれについては実際には、
昼の方が少し長い
というのが現代の見解のようです。

 

このように、
春分の日は
休日であることや
お彼岸だと言うことはわかっていても、
どうしてそうなのかについては
あまり詳しく知られていません。

 

春分の日とは
そもそも一体どのような日なのでしょうか。

 

今回は「春分の日」について調べてみました。

 

 

2019年の春分の日はいつ?

 

「春分の日」とはいったいどういう日なの?

 

 

 

 

春分の日とは
二十四節気の一つで、
太陽が春分点を通過する日
とされています。

 

また、
春分の日は
政府によると
「自然を称え、生物をいつくしむ日」
となっています。

 

2019年の春分の日は、3月21日です。

 

春分の日は、
その年によって日付が変わり、
国立天文台が計算した日付を
最終的に内閣決議によって決めています。

 

春分の日に食べるものは?
なぜそれを食べるの?

 

 

 

 

春分の日に食べる物と言えば「ぼた餅」です。

 

これについては、
ぼた餅と似たような食べ物である
「おはぎ」だと勘違いされている方も多いようですが、
春分の日に食べるのは
「ぼた餅」が正解です。

 

しかし実は、
「ぼた餅」と「おはぎ」はそもそも違う食べ物ではなく、
食べ物としては全く同じ物です。
ただ単に、
呼び方が違うだけです。

 

食べている物が同じなら
呼び名に強くこだわる必要はないと
思うかも知れませんが、
日本の風習を知る上で、
呼び名を含めた
正しい知識は必要かと思いますので、
少し詳しく説明したいと思います。

 

「ぼた餅」は
漢字で書くと「牡丹餅」、
「おはぎ」は「お萩」となります。

 

これを見ると、
何かに気付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

牡丹は春に咲く花で、
萩は中秋の名月のお供え物
として有名ですよね。

 

すなわち、
「ぼた餅」は春分の日に、
「おはぎ」は秋分の日に
食べるのが正しいのです。

 

春分の日の食べ物は「ぼた餅」

 

また、
どうして春分の日に
「ぼた餅」を食べるようになったのかと言うと、
ぼた餅に使われる
小豆が朱色なことから、
朱色には邪気を払う力があるとして
ご先祖様に小豆を使った「ぼた餅」を
お供えするようになりました。

 

そして、お供えした時に
家族で一緒に食べていたのが、
現代まで風習として伝わったようです。

 

 

春分の日とお彼岸について

 

 

 

 

 

春分の日は、
昼と夜の長さがほぼ同じ日、
ですから、
太陽は真東から昇り真西へと沈んでいきます。

 

そして、
昔から真西には
極楽浄土があると言われており、
太陽が真西へ沈む春分の日は
一年で最も極楽浄土に近付くため(秋分の日も同様)、
この日を挟んで
前後7日間にご先祖様へお参りする
といった風習が生まれたと言われています。

 

ちなみに「彼岸」とは仏教用語で、
彼方の岸の涅槃の地、
つまりは悟りの境地を表すとされています。

 

春分の日のまとめ

 

今回は、
春分の日に墓参りをする意味や、
ぼた餅を食べる由来についても
しっかりと学ぶことができました。

 

これで
これからは単に
「休みの日だ」という認識から、
先祖を敬い、
自然や生物をいつくしむ日として
意義ある一日を過ごせそうですよね。

 

出典:「豆知識PRESS」(https://sk-imedia.com/syunbunnohi-6406.html)

 

 

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